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脱ぎ捨てられる昨日

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カテゴリー「未選択」の記事一覧

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500円ください

人ごみの中、「すいません、500円くれませんか!」と声、思わず「なぜ?」と聞くと、「実は僕は人の善意だけで日本を横断できるかどうかためしているんです。人に声をかけて無償でもらった500円で旅をしています。今日の宿代を集めているところなんです」と言われる。最近染めるなりしたばかりな髪はワックスで整えてあり、シャツにサンダル、すがすがしいぐらい近所から来ましたな見た目で彼は言う。
「本当かどうか信用するかはあなた次第です!携帯も聞かないし教えません!後から手紙を出したりしないしブログもつけないです。だから本当かどうか確認してもらうことは出来ません!だからお金をくれなくても本当にかまわないんです。僕に無償で500円を渡せると思った場合だけくれたらいいんです!もう一度言います、おねがいします、500円ください!」流れるように喋りながらさわやかな笑顔を見せる彼に、すごいなあ、でも500円は言いすぎじゃないかなあ、とわたしは妙な感心と納得のいかなさを行き来した。

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今年の夏って

クーラーのない小・中・高はどうしてたんだろう。

「夏が暑いのは当たり前だ」と言い張れない暑さだった気がする。
なんとなく来年も暑い気がしてしまうけど、そんなこともないのかな。
冬 が遅く来るとか、冬もあたたかいということはないのだろうから、10月過ぎてから一気に寒くなっていくんだろうか。

アイスノンぐらい自由に持ってきて使えたり、水やお茶を自由に飲めたり、体操着になるぐらいのことが許されていればいいなあ。
お弁当はどうしてるんだろう。自分が子どものころはテレビで「梅干しで抗菌……」とかやってた気がするけど、親の工夫じゃどうにもならない気がする。
卓球部とバドミントン部は生き延びられたんだろうか? 風が入るとダメだから体育館は密封されていたのだろうな。

自分が子どものころはどうだったかというと、ふしぎと暑さや寒さって季節が過ぎると辛さを忘れてしまってほとんど覚えていない気がする。とくに学校で感じた夏の暑さは覚えていない。覚えてるのは実家の夕方、窓から入ってくる涼しくなった風の感じとか、祖母の家で見た流しで水をかけて冷やされているスイカのこととか、親にねだってゆるされた200円と消費税を持って妹と近くの酒屋に買いに行くアイスのこととか。と、いい話風にまとめてみるけど。まとまるからって、まとまった過去であるとは限らない。

冬ってどう寒いのだったか。
なんかまったく思い出せないけど、寒いんだろうなあ。どう寒いのだったかなあ。


観たときよくわかんなくてヴァイオリンの動画いろいろ観て戻ってびっくりした。

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あたたかいものをわざわざ飲む勇気

http://www.1101.com/shiraiwa/2009-08-04.html http://www.1101.com/arairyouji/2010-06-21.html

ラーメンからカツ丼のくだり、白岩さんの鈍感さが許せないのは、自分がまだその最中にいるからだろうか。 ポケットの話も、せつない。

貧しさから始まった価値観を持って、豊かに満足しているふりが出来るようになろうとしても、過剰な実験と退屈な結果に打ちのめされ、振り回されるばかり。
さも当然のように、美しいものを選択しているという自負心さえ感じさせず、美しいものを選び取ってしまう誰かが仮にいるとして、そこに向かっていく自分の悪夢みたいなもの、絶望的な嫉妬のようなもの、途方もない羨望とどうつきあうか。
過去なんてなかったかのように、ずっとそういう人間であったかのように、堂々とどの場所にでも立っていられる人間になれたらいいのに。確信を持って。

自分以外にも、もっと強く、内側から支えてくれると感じられる強くみずみずしい声があったらいいのに。名前もない神様でいいから。

家族が、恋人同士が、あらゆるコミュニティが、 「他と比べて自分たちは幸せである」「だから自分たちは幸福な集団である」と言うとき。 その想定される狭すぎる他者、世界と、浅ましい優越感と、その言葉にごまかされ、押し込められわからなくなってしまう無数の不幸に限りなく近いもの。

こわばった場所にいることは時に楽で、悲観的な状態は魅力的ですらある。
その魅力を無視して切り捨てるのは抵抗にはならないから、せめて時々座り込んでしまったとして、そこで自分で必死になって強引にお茶を煎れて飲むことが出来るぐらいの習慣を身に付けられたら。


ネパール人やインド人の動画を見たけど、目分量かつ大ざっぱにしか見えなくて分からなかった。うちで一番参考にした動画。
豆乳はいいなあ。この3年ぐらい、牛乳はたくさんは飲めなくなってしまった。チーズやヨーグルトは昔よりずっと美味しく食べられるけれど。
高校一年生ぐらいのとき、お弁当に豆乳を持ってきていた女の子がいて、わたしはあまり豆乳に馴染みがなくて、小さいパックの豆乳を飲んでいる様子を「へえー」と思った。丁寧に作られたお弁当と、彼女と、小さいパック豆乳。 十年近く遅れて、わたしも豆乳を一人で買ってきて、自然に飲めるようになっていて、彼女の顔と名前を思い出そうにも思い出せないぐらいの時間が経ったことに気づく。

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セシル・コルベル

ジブリは主題歌なんでああ決まるんだろう。






石川智晶について、知り合いが、「声がちょっとおばさんぽいのがいい」と言っててそうだなーと思う。 少女性・母性のようなものを同時に広く含みながら、ぐーっと開いていく感じがする。
その上で、自己陶酔や神秘性に居直ってもいない。 あくまで「こちら側」に、生身の女性が立っている感じがする。
その着実さ。責任感みたいなもの。

セシル・コルベルはメディアがもてはやす容姿じゃないだろうなあ、と思う。10代だったら「美しくない」と言ってしまったかもしれない。 そういう、あらかじめ決定づくになってしまっているにぶい線をキッパリと越えていく重々しさみたいなものが彼女の容姿や歌にはあってとても綺麗だ。

アリエッティの主題歌は日本語でうたわれているけど、その日本語にこなれない感じが、当然の発音の日本語の歌を聞くより、言葉が幅を持って聞こえてくる。


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眼鏡とレモングラス

最近かけているラコステの眼鏡が、クラシックな印象というか
なんかハリウッドの80年代の映画の脇キャラっぽい存在感があって(ある気がして)
でも日常や自分の顔に浮きすぎず気に入っている。
何かのキャラクタになったみたいに自分のことを感じられるのが嬉しい。 勘違い効果すごい。

この眼鏡には結構楽にしてもらった。家の中にいても自分の顔にがっかりしなくなった。子どものころは、似合わない眼鏡をかけている顔が自分そのものになってしまって自尊心が傷ついたし、眼鏡を買いにいくたび、高価なものを親に買わせることが自分の罪であるように思えてならなかった。

大人になって自分でコンタクトを買えるようになってとても安心したけど、家では眼鏡を使い続けていた。眼鏡のことは軽んじて考えるようになった。あまり重視しないことで、向き合わないですましていた。だから多分やっぱり自分と眼鏡の関係は嫌いだったと思う。

今でも勿論安いとは思っていないけれども、「高い無駄」とは全く思わなくなった。愛している眼鏡が顔の一部になっていると、安心するしグッとくる。そんな日は来ないと思っていた過去の自分に教えてやりたい。大丈夫、いつか辛くなくなる時がくる。
きっと自分は納得しないだろうけれど。


今の眼鏡の前にかけていた眼鏡は、スペアになったとたん、これもこれでいいところがあるじゃないか、ちゃんと前の自分もモノを選んでいたじゃないか、と思えるようになった。驚きだった。眼鏡のスペアの眼鏡なんて、そういえば持ったことがなかった。自分の唯一の顔ではなく、もうひとつの可能性の顔だと思えるようになった途端、客観視できるようになった。

唯一性にとらわれていると、不自由なのだな。
ひとつきりのものと向き合いすぎていると、意味が限定されすぎて、逃れられなくなってしまう。


さっき友達から貰ったハーブティーを、「これ何の葉だったかな」と思いながら煎れたらレモングラスだった。
ポットをあけたら想像以上に香しくて、丁度数十分ほど、行き詰まるような気分を持て余していたのもあって、ふいをうたれて驚き、呆然としてしまった。
自分だけで時空がパンパンになってしまっていたところに、ふいに友達の姿を見つけたような感じ。

贈り物って素敵だ。世界に未知を、他人を感じられる。

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