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脱ぎ捨てられる昨日

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眼鏡とレモングラス

最近かけているラコステの眼鏡が、クラシックな印象というか
なんかハリウッドの80年代の映画の脇キャラっぽい存在感があって(ある気がして)
でも日常や自分の顔に浮きすぎず気に入っている。
何かのキャラクタになったみたいに自分のことを感じられるのが嬉しい。 勘違い効果すごい。

この眼鏡には結構楽にしてもらった。家の中にいても自分の顔にがっかりしなくなった。子どものころは、似合わない眼鏡をかけている顔が自分そのものになってしまって自尊心が傷ついたし、眼鏡を買いにいくたび、高価なものを親に買わせることが自分の罪であるように思えてならなかった。

大人になって自分でコンタクトを買えるようになってとても安心したけど、家では眼鏡を使い続けていた。眼鏡のことは軽んじて考えるようになった。あまり重視しないことで、向き合わないですましていた。だから多分やっぱり自分と眼鏡の関係は嫌いだったと思う。

今でも勿論安いとは思っていないけれども、「高い無駄」とは全く思わなくなった。愛している眼鏡が顔の一部になっていると、安心するしグッとくる。そんな日は来ないと思っていた過去の自分に教えてやりたい。大丈夫、いつか辛くなくなる時がくる。
きっと自分は納得しないだろうけれど。


今の眼鏡の前にかけていた眼鏡は、スペアになったとたん、これもこれでいいところがあるじゃないか、ちゃんと前の自分もモノを選んでいたじゃないか、と思えるようになった。驚きだった。眼鏡のスペアの眼鏡なんて、そういえば持ったことがなかった。自分の唯一の顔ではなく、もうひとつの可能性の顔だと思えるようになった途端、客観視できるようになった。

唯一性にとらわれていると、不自由なのだな。
ひとつきりのものと向き合いすぎていると、意味が限定されすぎて、逃れられなくなってしまう。


さっき友達から貰ったハーブティーを、「これ何の葉だったかな」と思いながら煎れたらレモングラスだった。
ポットをあけたら想像以上に香しくて、丁度数十分ほど、行き詰まるような気分を持て余していたのもあって、ふいをうたれて驚き、呆然としてしまった。
自分だけで時空がパンパンになってしまっていたところに、ふいに友達の姿を見つけたような感じ。

贈り物って素敵だ。世界に未知を、他人を感じられる。

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