幸福を歌っている歌を聞いているはずなのに、逆に辛くなることがある。
幸せな歌が嫌いだ、というのではなく、その幸せを語る言葉の狭さにからめとられ、息詰まってしまうのだ。
人を明るい気持ちにさせる「うた」って、暗くさせたり不快にさせたりするよりずっと難しいのではないかと思う。
『メトロポリタン美術館』は、小さいころは怖いと思って見ていた記憶があるのだけど、とても好きで、何度も何度も見た。
放映される時間には必ずテレビの前に座って見ていた。
映像の細部までよく覚えている。
超越性に惹かれていたのかなあ。今とあまり変わらない。
歌い手は新居昭乃だったのか。気がつかなかった。
http://doorkaradoor.blog.shinobi.jp/Entry/27/のころ聞いていた歌い手です。
安藤裕子のサポートや、05年からはCHARAと組んで歌ってもいるらしい。菅野よう子の曲も多く歌っています。
自分の人生のごく初期に、そうと知らずに彼女の歌を夢中で聞いていたんだな…。
彼女の歌が好きでならない、というわけでもなかったから、ふしぎな気持ち。
通り過ぎてばかりだと思っていた日々に、目が合ったことが何度もあったんだ。気づかなかったけれど。
わたしが忘れてしまっている人も、わたしのことを覚えているのかもしれない。
その記憶をただただ恐れてしまうけれど、中にはそう悪くないものもあるだろうか。
そうだといいけれど。
紅茶にすりおろした生姜を入れて頻繁に飲むようにしている。
続けていると身体があたたまりやすくなる、ということ。
ホッカイロはあたたかいけど、ゆたんぼのほうが確実な、精神的なあたたかさだ。
同じ熱なのになぜだろう。
[0回]
PR
COMMENT