待ち合わせに、神戸のマルイにふらっと入ったときに、一階の正面がジェラートピケの大きな店舗で、店員が全員ふわふわのルームウェア、いっそ言ってしまえばねまきで、頭に何かかぶったり巻いたりしながら足元はピンクやら水色やらのフワフワのスリッパをはいており、どうですかーと言われながら出てくる試着した女性もねまきで、神戸の大都会をずっと歩いてきて、飲み屋街なんかも見た後で、ふいに出くわしたうす桃色やうす水色の光景に、ここはどこであるのだろうかと、相当にアリスな心境になり、しばらく呆然とその様子を眺めた。ちょうどジェラートピケという存在を知った直後ぐらいなのもあり、これがジェラピケかという妙な納得と、いやいやこれは何であるのよというわけのわからなさを行ったりきたり。いらっしゃいませー、と、ものすごく部屋着姿の女性たちが、デパートの服屋な声かけをしてくる感じには、いや可愛いけれどそれはやはりねまきであるなとと軽い混乱、街中でとってもねむたい感じのくつろいだ格好の人たちが、眠気やくつろぎとは無縁の接客モード、そういうのもいずれ慣れていってしまうのであろうか。だってここは日本である。それにしてもジェラートピケの店員たちは、一日中ルームウェアを着て人と触れ合っているのだろうけれど、それってルームウェアの価値観が変わってしまいはしないか。家に帰ってもジェラートピケを着て過ごし、眠るのだろうか。それじゃ一日中ルームウェアではないか…。
なんというか、そのときのインパクトがすごすぎて、私の中でジェラピケはその感じである。
[1回]
PR
COMMENT