新居昭乃51歳。
ひとりで立っているのに、
何かをひけらかすような感じがなく
開ききってなく、かといって閉じもせずに
人をためすことなく、人を囲いこんでもしまわない。
わたしが存在を知ったから、突然この世に現れたのではなく
わたしの知らないところで、わたしの生まれるずっと前から
もっと言えば私の家族、親、過去、故郷、そういうものが知らないところで
そういうものの監視の届かないところで
この人は呼吸をしてきたのだと 信じさせてくれるその、素朴さのゆらがなさ。
自分の短い人生の中の
過去の自分のみっともなさを添削して、打ちのめされそうになる気持ちを
冴え冴えと冷徹な自分で 丁寧に看取れるようになりたい
「自分」を静かに眠らせてやれる人間になること。
とても可愛いスニーカーを古着屋で買った。
自分で煎れる珈琲もとても美味しい。
時にはわたしにお茶を煎れてくれる人もいる。
長い間使っているパソコンの調子もよく、
友人たちも踏みとどまって生きている。
昨日は知らない人に、ふと書いた文章をシンプルに褒めてもらった。
気構えることなく、手紙を手渡したような気持ちでそれを受け止めることができた。
がんばろう。
[1回]
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